大変ご無沙汰してます。
一年以上ぶりに更新します。
さて早速本題ですが、今回はタイトル通り統合失調症になってよかったこと、統合失調症のポジティブな面について無理やりですがあげたいと思います。
基本的に統合失調症になりたい人はいないでしょう。
もし仮になりたい人がいたら、あくまで私の推測ですが今の現状から逃げ出したい人か、それか重大な犯罪を犯した被告が責任能力なしと減刑されることを期待して統合失調症の要因があるとアピールし、診断を望む場合でしょうか。
統合失調症は完治せず、今の医療では治らない病気です。症状はもちろん、人により無気力や怠さ、そして薬の副作用で苦しむ人もいます。
私自身入院や薬の副作用で苦しんだ経験があるので、統合失調症になってよかったなんて全く思っていません。完治する薬や治療法があれば試したいものです。
しかし、なってしまったものはしょうがないので、ここはあえてポジティブな面を取り上げることにしました。
病気仲間ができる
これは精神科デイケアや障害者支援施設などの利用者さんと知り合って友達や仲間ができることです。病気にならなければ出会えなかった人たちです。
申請が通れば年金や障害者手帳が貰える
年金に関しては説明は不要でしょう。
障害者手帳に関して言えば、様々な割引が適用されます。美術館や博物館などは場所によっては無料になるでしょう。私自身は、よく映画館で手帳を提示して千円の料金で映画を鑑賞してます。
ニートや引きこもりの人にとって、その現状の理由ができる
ニートや引きこもりの人にとって、働いてない状態を治療中や休養中として、もし仮に他の人に説明する時に理由として言えるのではないかと考えました。
実際に私も当時、働いてなかった理由を親戚や他人に統合失調症とまでは言わなかったのですが、「メンタルが不調で、休養してます」と言った記憶があります。
病状的な話
健常者が決して体験できない幻視体験や幻聴体験を合法的に体験
この幻視、幻聴を体験するということが真っ先に今回のタイトルのテーマで思いつきました。
人により幻聴や幻視体験は恐怖の体験だと思います。私自身も最初の発症はこのブログにも書きましたが怖かったです。
ただ、私の2回目の入院前や入院中の幻聴は今から思えば楽しかった記憶があります。幻聴の声の主は身近な人から知り合ったことのない人、有名人や歴史上の人物、そして未来の自分、さらに宇宙人など様々なジャンルの人?で、当時テレパシーとして信じていた自分は本当に何かこれは能力のようなもので、統合失調症の幻聴と違うものと考えていました。
脳内の会話は他愛もない世間話から、政治の話、この世の真実まで様々な話をしました。
当時、この脳内の会話で日常生活に支障をきたすほどハマってしまいました。そして体調を結果的に崩しました。当時を振り返ると目に見える本当の現実が楽しくなく、脳内の声の世界の方が楽しく魅力的だったためでしょう。
この状態から立ち直れたのは、入院中に薬が変わって、だんだんとテレパシーの感度が低くなり、会話がこちらから一方的に語りかけるだけの状態になったためです。そして、最終的に私自身が一方的にこちらから語りかけるのに飽きてしまったため、回復とともに脳内の声を聞くことができなくなってしまいました。
ちょっと幻聴とテレパシー的なのについて長く書きすぎたので、また別の機会に記事を書きます。
今振り返っても、あの時は症状自体は悪化してて世間的に見れば病人そのものだけど、何か現実にフィクションが混じった楽しさがあるなぁって思い出します。
要は非現実やオカルト的な、神秘的な体験を薬物を用いなくても体験してしまうことは貴重な体験として捉えてもいいのでは?と考えました。幻覚、幻聴であっても。
現に先ほどの私のテレパシー体験がこのブログのネタに出来たわけですし、ちょっと飛躍しますが、何か創作されてる芸術家や音楽家、小説家の方やそれらを志望してる方はその経験が作品に活きるのではと勝手ながら考えています。
有名な絵画のムンクの『叫び』なんかまさにそうですね。
『この絵は、狂人にしか描けない!』
エドヴァルド・ムンク『叫び』で左上に書かれた文字より