統合失調症の発症④   旅で行き着いた先

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前回の続きです

統合失調症の発症③  覚醒後の旅という家出 
統合失調症の発症としてシリーズもので書いてます。前回の続きで、今日は3回目。 私ヤニドレイ、ラジオやテレビの主演者が操り主によって電波で操作されていることを知る。 そして操り主とコミュニケーションを取る。果たして…...


電波で人々をコントロールしている操り主から、テレビを経由してコミュニケーションを取っていたヤニドレイ。 操り主から、悪魔崇拝をしている秘密結社の存在を知る。

そして、その秘密結社と戦うために旅をすることを求められ、深夜に家出をしたヤニドレイ。

果たして…

深夜3時、住んでいたマンションのゲートを通り、赤色に表示してある歩行者用信号が見えました。

私が信号に従い、待とうとした時でした。

急に赤から青に変わりました。


(テレビだけじゃないんだ…) 私は少し恐怖感を覚えました。


荷物の中にある、小型ラジオを取り出してイヤホンで聞きました。


「不思議なことがたくさん起こりますね。信号機のこととか」


(はい…、味方ですか?)


「もちろん!」

私は目的地もわからないまま、ひたすら歩きました。


歩いている途中雨が降ってきました。


しかし、歩みを止めずに、引き返しもせず、誰と戦うべきなのかもわからないまま、道路をひたすら歩きました。


「ナンタラカンタラ、その調子ですね。海に行きましょう。海岸沿いはいいですね。ナンタラカンタラ」


海岸沿いに行くことを決めました。

雨は止みそうもないですが、景色が少し明るくなってきました。


(朝なのかな…)


「時刻はちょうど6時を回りました。おはようございます。ナニナニ放送、アナウンサーのナントカです」


(もう朝か。どこに行けばいいのですか?)


「ナンタラカンタラ、そのうちわかりますよ」

「そうやって迷うのも大事ですよね。ナンタラカンタラ」


男性の声と若い女性の声がラジオから聞こえました。

海岸沿いに着きました。雨に濡れて肌寒く、全身が冷えてます。


海岸沿いの道路をひたすら進みました、標識を見たら隣の街まで来ていました。

「時刻は、午前10時になりました。この調子で頑張りましょう」


(腹が減った…。ふらふらだ…。しんどい…)

そう考えたあと、空車のタクシーが近くに停まりました。


「辛いのなら。逃げることも必要ですよ!ナンタラカンタラ」


「ナンタラカンタラ。人間休むことも必要ですよね!」


(このまま進みます)


そう考えると、さっきのタクシーは私を追い越して進みました。


空腹感がひどく、眩暈もしてきました。 飲み物も昨日から飲んでおらず、喉も渇きました。


(目の前にコンビニがある…。とりあえず入ろう)


コンビニに入り、カゴに飲み物と食べ物を入れました。
近くの本売り場にふと目をやると、自分が持っている本が何冊もあり、怖くなりました。

レジに行くと、財布が無いことに気付きました。 家を出る時に財布を持たなかったのを思い出しました。


買えなかったので 「すみません。田舎から来たので、システムがわからなくて」
と、意味不明なことを言った記憶があります。


店員さんは無言でした。


コンビニを出て、ラジオを聞きます。番組が変わり、大物芸能人Aがパーソナリティの番組でした。


「だからいつも私言ってる。飯を食わない奴は馬鹿だって」

「そうですよね!あはは」


もう1人の主演者のアナウンサーが笑っていました。


(きつい。家に帰りたい…。帰ろう…)


家に帰ることを決めました。


その途中、通行人のおばさんにここは何市と日付を聞いていました。
おばさんは警戒したような顔をしていました。


(家までの帰り道がわからない…)

警察官とすれ違いました。 聞くのをためらいましたが、警察官に声をかけました。


「すみません。ここは何市のどこで、今何時ですか?」


「ここはナニナニ市のナントカ町。君、どこから来たの?身分証持ってる?」


「ヤニドレイです。財布を持っていないので、身分証は持ってません」


「ちょっと近くまで来てくれる?」


「わかりました」

警察官について行き、地元の警察署まで行きました。

「ここで待ってて」 言われたので待っていると、数分後に両親が暗い顔してやってきました。

両親も私も無言で家まで帰りました。

つづく

続きです



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