記憶喪失になった話

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どうもヤニドレイです。


私は4回ほど入院歴があります。


そのうち、2回目の入院であまりにもうつ状態、無気力状態がひどかったらしく、薬で対処できないと医師が判断し、電気けいれん療法を受けました。


このひどかったらしくと、他人事のように言うのはこの時の記憶が、電気けいれん療法の副作用により全く覚えていないのです。


覚えていないことはさらに、受けた年の数年前に自分の身に起きた様々なことも忘れてしまいました。
年は2016年の春から夏の間です。


世間では芸能人の不倫とか、映画『シンゴジラ』そして『君の名は』が賑わっていた頃です。


入院していても、新聞やテレビがあるので外部の情報はある程度入ってきます。
ただ、私はこの時の記憶がごっそり抜けていて同年の秋ごろに退院し、退院後はさかのぼるように2016の上半期の出来事を知りました。


同年の映画『ファインディング・ドリー』にいたっては存在を最近知りました。

よくドラマや小説である、完全な記憶喪失(ここはどこだ?私は誰だ?的な)ではなく、自分の名前は覚えていました。私の家族や親戚に関係の深い友人も覚えています。


ただ、2回目の入院前に知り合った、関係の薄い人は記憶になく、「初めまして」の状態でした。

記憶が一部飛んで一番ショックだったのは、自宅の帰り道を覚えてなかったことです。
そして、自分の部屋すら覚えていませんでした。他の人の部屋にいる感覚でした。
生まれ育った地元も、他の街にいるような旅行をしている錯覚を覚えました。

ゲームで言えば、セーブせずにリセットした感じです。

数年後、この一部の記憶喪失をポジティブにとらえることも出来るようになりました。
例えば、嫌な出来事を覚えていない。人から言われて「そんなことがあったんだ」と感じるぐらいです。

ただもちろん、楽しい記憶も覚えていないので、人から言われても他の誰かの行動にしか思えないです。


しかし、この治療を受けなければ、病状が悪化していたままだと思うとゾッとします。


記憶もその出来事を言われて少しづつ思い出したり、覚えていないことは「そうなんだ」ぐらいに考えるようになりました。


この2016年の体調がすごく悪化する前の自分は多少日記を書いていて、読んでも思い出せませんが、こんなことやっていたんだとその時の状況がわかるので、少し助かりました。



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